夜中の授乳で、ウォーターサーバーの温水をそのまま粉ミルクに使っていいのか迷いますよね。エコや節電の設定にしていると、温度の心配はさらに増しますよね。
結論から言うと、粉ミルクを溶かす湯は70℃以上が必要です。オーケンウォーター・エブリィフレシャス・コマムウォーター・しずくりあ Skitto の4社とも、エコを切った通常の温水なら70℃以上あります。
この記事では、4社の通常の温水とエコ設定の温度を表で比べ、どの社もエコ中の温水では溶かさない理由や、自分のサーバーの温水が70℃以上かを確かめる方法、溶かしたあとの冷まし方まで紹介します。
ウォーターサーバーの温水はミルクを作れる温度か|4社の温度比較表
粉ミルクは、70℃以上のお湯で溶かす必要があります(厚生労働省のガイドライン)。70℃以上が必要なのは粉ミルクを溶かす段階で、溶かしたあとは哺乳瓶を流水に当てるか、氷水を張ったボウルに浸けて冷まします。
4社とも、エコを切った通常の温水は70℃以上です。そのまま粉ミルクを溶かす湯に使えます。
一方でエコ設定は4社で仕組みも温度も違うので、どの社でも、エコ中の温水ではミルクを溶かさないでください。次の表は、温度の軸だけで4社を比べたものです。
通常の温水・エコ設定の温水・約90℃の再加熱・水の方式・月額の目安を、次の表にまとめました。
| 商標 | 通常の温水 | エコ・省エネ設定の温水 | 約90℃の再加熱 | 水の方式 | 月額の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| オーケンウォーター | 約90℃(仕様表・取扱説明書は80〜90℃) | 加熱を止め、約6時間温水が使えない | 公式に記載なし | 宅配(天然水またはRO水) | RO水おトクプラン 月々2,696円〜(税込) |
| エブリィフレシャス | 80〜85℃ | 約70〜75℃(取扱説明書は70℃前後) | トールとトール+カフェのみ | 浄水型 | 2,750〜3,850円(税込)+水道代 |
| コマムウォーター | 84〜92℃±2℃ | 62〜68℃ | 公式に記載なし | 浄水型 | 3,278円(税込)+水道代 |
| しずくりあ Skitto | 81〜86℃ | 約72〜77℃ | 約90℃ | 浄水型 | 2,640円(税込)+水道代 |
エコの列の数値が高く見える社もありますが、どの社でも、エコ中の温水では粉ミルクを溶かさないでください。2026年10月時点の内容なので、最新の温度・料金は各社の公式サイトで確かめてください。
水の硬度や手間、置き場所、解約金など温度以外の違いは、ミルク作りに使うウォーターサーバーの4社比較でまとめて比べられます。
ミルク作りの温度で選ぶなら|条件別に向くウォーターサーバー
4社とも通常の温水は70℃以上あるので、選ぶ決め手は家庭の使い方になります。どの社でも粉ミルクを溶かすのはエコを切った通常の温水である点は共通なので、そのうえで家庭の条件ごとに向く1社を紹介します。
宅配のRO水で70℃以上の温水を確実に使いたいならオーケンウォーター
宅配のRO水で確実に70℃以上を使いたい家庭には、オーケンウォーターが向いています。通常の温水は約90℃(仕様表・取扱説明書は80〜90℃)で、温度を下げて使い続けるタイプの設定はありません。
エコモードは、温水の加熱を止める機能です。取扱説明書は、寝る前など使わない時間帯に使うよう勧めています。作動中の約6時間は温水が使えないので、ミルクを作る時間帯にエコを入れなければ、通常の温水で溶かせます。
水は宅配のRO水(プラスプレミアム)です。料金ページでは「赤ちゃんのいるご家庭におすすめ」と案内しています。
注意点もあります。途中でエコを解除したときは、約30分たってから使ってください。
クリーンサイクル(自動洗浄、約20分・約48時間おき)の作動中はエコボタンのランプが点滅し、温水が50℃程度になる場合があります。点滅中は、その温水で粉ミルクを溶かさないでください。
作動時刻は、電源プラグの挿し直しで授乳の時間と重ならないよう変えられます。ボトル(12L×2本)の交換があり、約90℃の再加熱については案内が見当たらないので、必要なら公式サイトで確かめてください。
ボトルの手間をなくしたい浄水型ならエブリィフレシャス
ボトルの手間をなくしたい家庭には、エブリィフレシャスが向いています。水道水をタンクに入れる浄水型で、宅配の水ボトルや水の注文はありません。
通常の温水は全機種で80〜85℃です。トールとトール+カフェには、通常の温度から約2分で約90℃になる再加熱もあります。
注意点は、ECO温水が約70〜75℃(取扱説明書は70℃前後)で、70℃を下回ることがありうる点です。ミルクを溶かすときは、ECOを切った通常の温水を使ってください。
SLEEPモードは部屋が暗いと温水の加熱を止めるので、ミルクの時期は切るか、明るくして温水が戻るのを待ってください。出始めの30ml程度は、ぬるい場合もあります。
公式FAQはECOを調乳に最適と案内しています。このサイトですすめるのは、エコを切った通常の温水です。
浄水型で月額を抑えたいならしずくりあ Skitto
浄水型で月額を抑えたい家庭には、しずくりあ Skittoが向いています。月額2,640円(税込)にフィルター代・配送料・メンテナンス料金が含まれます。
別にかかるのは水道代と電気代(公式の目安で月約675円、税込)です。請求内訳明細を郵送にすると月105円(税込)が加わります。キャンペーンは変わるので、公式で確かめてください。
通常の温水は81〜86℃あり、再加熱ボタンを約3秒押せば、約5分で約90℃にもできます。
注意点は、ECO設定時の温水が約72〜77℃と、余裕が小さい点です。出始めはぬるいこともあるので、ミルクを溶かすときはECOを切った通常の温水か再加熱を使ってください。
ECOから通常に戻した直後は、設定温度になるまで温水・冷水のLEDが点滅します。温水はボタンを約3秒長押しして出します。
同じ浄水型のコマムウォーターは、通常の温水が84〜92℃±2℃、月額3,278円(税込)です。ただしエコモードの温水は62〜68℃で70℃を下回るので、選ぶならミルクの時期はエコを使わないでください。
通常の温水とエコ設定の温度を4社で比べる
エコ・省エネ設定にしていると、温水が何℃になるのか気になりますよね。4社の通常の温水とエコ設定、再加熱、メーカーの案内を同じ軸で比べると、ミルクを溶かすときに使う温水がはっきりします。
通常の温水はどれも70℃以上で、そのまま溶かす湯に使える
4社の通常の温水は、オーケンウォーター約90℃(80〜90℃)、エブリィフレシャス80〜85℃、コマムウォーター84〜92℃±2℃、しずくりあ Skitto 81〜86℃と、いずれも粉ミルクを溶かす湯の条件(70℃以上)を満たします。50℃での調乳は、どんな状況でも菌のリスクを減らさず、直ちに飲ませない限りリスクを最も増やします。70℃に届かない温水では、粉ミルクを溶かさないでください。
エコ設定は3種類、どの社もエコ中の温水では溶かさない
エコ・省エネにしたまま温水を出してしまうと、粉ミルクを溶かす湯として使えるか迷いますよね。エコの仕組みは、温度を下げる型・加熱を止める型・暗いと加熱を止める型の3種類に分かれます。
温度を下げる型は、コマムウォーターのエコモード(62〜68℃、エコ中は表示ランプが緑)、エブリィフレシャスのECO温水(約70〜75℃、取扱説明書は70℃前後)、しずくりあ Skitto のECO設定時(約72〜77℃)です。加熱を止める型は、オーケンウォーターのエコモードで、作動中の約6時間は温水が使えません。暗いと加熱を止める型は、エブリィフレシャスのSLEEPモード(光センサー)です。
70℃を上回る値が示されている社も含めて、どの社でも、エコ中の温水ではミルクを溶かさないでください。ミルクを作る時間帯はエコを切った通常の温水を使ってください。
| 商標 | エコの仕組み | エコ中の温水 | 通常に戻すときの待ち方 |
|---|---|---|---|
| オーケンウォーター | 加熱を止める | 約6時間温水が使えない | 解除後 約30分 |
| エブリィフレシャス | 温度を下げる(ECO)/暗いと加熱を止める(SLEEP) | 約70〜75℃(取扱説明書は70℃前後) | HOT ECOとSLEEPを切って30分程度(公式FAQ) |
| コマムウォーター | 温度を下げる | 62〜68℃ | 公式に記載なし |
| しずくりあ Skitto | 温度を下げる | 約72〜77℃ | 温水・冷水のLEDの点滅が終わるまで |
メーカーの案内が違っても、溶かすのはエコを切った通常の温水
各社は、ミルクの温度についての案内の仕方が違います。エブリィフレシャス公式FAQは、通常の温水約80〜85℃で70℃以上の要件を満たすとしたうえで、ECOで70〜75℃にできると案内しています。
しずくりあ公式FAQの案内は、通常で81℃以上あるので要件を満たす、というものです。公式コラムは、70℃ぴったりだと準備中に冷める可能性があるとして、80〜90℃が適温だと説明しています。
コマムウォーターの子育て向けページは、ミルクに最適な温水が出ると紹介していますが、設定や温度の指定までは無いので、エコを切った通常の温水で溶かしてください。
オーケンウォーターは、温水の設定(エコなど)とミルクの関係について公式の案内がないため、エコを切った通常の温水で溶かしてください。
メーカーのECOの案内は、このサイトとしてはすすめる根拠にせず、どの社でもエコを切った通常の温水で溶かす、という結論にそろえます。
約90℃の再加熱ができるのはエブリィフレシャス トールとしずくりあ Skitto
温水を約90℃に上げる再加熱は、エブリィフレシャスとしずくりあ Skitto にあります。エブリィフレシャスはトールとトール+カフェだけで、通常の温度から約2分で上がります(大量に出したあとやSLEEPから戻った直後は時間がかかります)。しずくりあ Skitto は再加熱ボタンを約3秒押すと約5分で約90℃になり、出すときも温水ボタンの約3秒長押しが必要です。
オーケンウォーターとコマムウォーターは、再加熱について案内が見当たらないので、必要なら公式サイトで確かめてください。通常の温水はどれも70℃以上あるので、再加熱は必須ではありません。続けて何本も出したあとなど、温水の温度が気になるときの手段として使ってください。
エコ以外で温水の温度が下がる場面と避け方
エコを切っていても、温水が70℃に届かない場面があります。場面ごとの避け方は次のとおりです。
夜中の授乳(SLEEPモードとエコの解除直後)
夜中に温水を出したらぬるかった、という経験はありませんか。エブリィフレシャスのSLEEPモードは、部屋が暗いと温水の加熱を止める機能で、暗いときや明るくなった直後は温水の温度が低くなります(明るくなると約10〜15分で元の温度に戻ります)。ミルクの時期はSLEEPを切るか、明るくして温水が戻るのを待ってください。
オーケンウォーターのエコモードを寝る前に入れている場合は、夜中にミルクを作る時間帯と重ねないようにしてください。途中で解除したときは、約30分待ってから使います。光センサーで加熱を止める機能は、ほかの3社の公式サイトには見当たらないので、自分のサーバーの夜間の設定は取扱説明書で確かめてください。
自動洗浄中(オーケンウォーターのクリーンサイクル)
オーケンウォーターには、熱水を循環させて内部を清潔に保つクリーンサイクルという機能があります。電源を入れて12時間後から約48時間おきに自動で作動し、作動中(約20分、季節によって20分以上)は温水が50℃程度になる場合があります。作動中はエコボタンのランプが点滅するので、点滅しているときの温水で粉ミルクを溶かさないでください。
作動させたい時刻は、その12時間前に電源プラグを抜いて1分おいてから挿し直すと変えられます。授乳の時間と重ならない時刻に調整しておくと安心です。
停電やブレーカーが落ちると設定が解除されるので、そのときは設定し直してください。同じ仕組みはほかの3社の公式サイトには見当たらないので、自分のサーバーに似た機能があるかは取扱説明書で確かめてください。
出始めの温水と、続けて出したとき
コップ1杯目の温水がぬるいと感じたことはありませんか。エブリィフレシャス(3機種)としずくりあ Skitto は、出始めの30ml程度がぬるい場合があると取扱説明書に書かれています。
続けて出したときの温度も一定ではなく、注意が必要です。オーケンウォーターは、80〜90℃の温水を5〜6杯分(1杯150cc)まで続けて出せます。
エブリィフレシャスは、続けて出すと徐々に常温に近くなります。温水タンクの容量は、エブリィフレシャス ミニ0.9L、コマムウォーター1.6L、しずくりあ Skitto 1.8Lです。
続けて何本も作るときは間をあけ、再加熱がある機種は再加熱を使ってください。
自分のサーバーの温水の温度が70℃以上かを確かめる方法
「取扱説明書を確認」だけでは分かりにくいので、確かめる場所と見るものを具体的に紹介します。
- 取扱説明書・公式の仕様表で、通常の温水・エコ設定・再加熱の温度を見ます。機種で答えが変わるので、自分のサーバーの型番で確かめてください。
- ランプで今の状態を見ます。コマムウォーターは何もしないと常温水が出るので、温水ボタンを2秒長押しして赤いランプがつくのを確かめてから抽出ボタンを押します(エコ中は緑)。しずくりあ Skitto はECOのLEDが点灯しているとECO中で、通常に戻した直後は温水・冷水のLEDが点滅します。オーケンウォーターはエコボタンのランプが点滅しているとクリーンサイクルの作動中です。
- 使い始めは、温水が設定温度になるまで待ちます。オーケンウォーターは約30分(FAQでは30〜40分程度)、エブリィフレシャスは30分程度、コマムウォーターはフラッシング後約1時間、しずくりあ Skitto は約2時間かかります。
温水で溶かしたミルクを飲める温度にする
70℃以上が必要なのは、粉ミルクを溶かす段階です。溶かしたら、次の手順で飲める温度まで冷ましましょう。
- 粉ミルクを溶かしたら、直ちに哺乳瓶を冷まします。水道の流水を外から当てるか、氷水を張ったボウルに哺乳瓶を浸けてください(水面は哺乳瓶の蓋より下にします)。電子レンジは使わないでください。
- 授乳前に、腕の内側に少量のミルクを垂らして、熱くないか確かめます。
サーバーの冷水や常温水は足さないでください。どうしても使いたいときは、使っているサーバーのメーカーに先に確かめてください。
ウォーターサーバーでミルクを作る温度に関するまとめ
- 粉ミルクは70℃以上の湯で溶かします。4社とも、エコを切った通常の温水は70℃以上あります
- エコ設定は温度を下げる型・加熱を止める型・暗いと加熱を止める型の3種類があり、どの社でもエコ中の温水ではミルクを溶かさない
- 夜中・自動洗浄中・出始め・続けて出したときは温水がぬるくなることがあるので、設定とランプで確かめます
- 溶かしたあとは、哺乳瓶を流水に当てるか氷水で冷まします
- 温度の条件で選ぶなら、宅配のRO水で確実に70℃以上を使いたい家庭はオーケンウォーター、ボトルの手間をなくしたい浄水型を探している家庭はエブリィフレシャス、浄水型で月額を抑えたい家庭はしずくりあ Skittoが向いています