夜中、泣いている赤ちゃんを抱っこしながらお湯を沸かすのは、なかなか大変ですよね。ウォーターサーバーを入れてミルク作りを楽にしたいけれど、ネットで「ウォーターサーバーでミルクはだめ」と見て不安に思っていませんか。

ウォーターサーバーでミルクを作ることは、だめではありません。条件は、70℃以上の温水で粉ミルクを溶かすことと、軟水であることです。

この記事では、「だめ」と言われる理由の中身と、温水の温度やメーカーの案内など、自分のサーバーについて確かめることをお伝えします。温水で溶かして冷ます基本の作り方も分かるので、参考にしてみてくださいね。

ウォーターサーバーでミルク作りはだめか

ウォーターサーバーでミルクを作ることは、だめではありません。条件は、70℃以上の温水で粉ミルクを溶かすことと、軟水であることです。

「どうして70℃以上なの?」と気になりますよね。粉ミルクをお湯で溶かしたとき、70℃以上であれば粉ミルク中のサカザキ菌が死滅するからです。これは厚生労働省のガイドライン(PDF)で決まっています。

そのうえで、粉ミルクメーカーは、サーバーの水を使うならその水のメーカーに確認するよう案内しています。基本の使い方は、70℃以上の温水で溶かし、哺乳瓶ごと流水で冷まします。

「ウォーターサーバーのミルクはだめ」と言われる理由

「ウォーターサーバーのミルクはだめ」と言われる理由は1つではありません。硬水のイメージ、温水が70℃を下回る設定、熱いミルクに冷水をそのまま足す使い方、サーバーの衛生への不安という4つの話が混ざっています。

それぞれが何を指しているのか、どう確かめればよいのかを見ていきましょう。

硬水だとミルクに向かない

硬水だとミルクに向かないのは、ミネラルが多く、赤ちゃんの未熟な腎臓に負担をかける恐れがあるからです。これは森永乳業が説明しています。

さらに、日本小児科学会などの共同見解(PDF)によると、一部の硬水では粉ミルクが十分に溶けないことがあります。また、硬水には多くのミネラルが含まれており、乳児に過剰な負担を与える可能性があるとしています。だからこそ、ミルク作りには軟水を選びます。

温水が70℃を下回る設定のまま使う

温水が70℃を下回る設定のまま使うと、粉ミルクを溶かすお湯の条件である70℃以上を満たしません。厚生労働省のガイドライン(PDF)では、50℃のお湯で溶かすことはいかなる状況でもリスクを減らさないとしています。

サーバーの温水の温度は、機種や設定によって違います。省エネモードやエコモードなどにしていると、温度が下がる機種もあります。ミルクに使う設定の温度がどうなっているか、取扱説明書やメーカー公式で確かめてみてください。

熱いミルクに冷水をそのまま足す使い方

熱いミルクに冷水をそのまま足してよいかは、その水のメーカーと粉ミルクの表示の案内に従います。厚生労働省のガイドライン(PDF)が示す冷まし方は、哺乳瓶ごと流水に当てるか、冷水や氷水に浸ける方法だからです。

夜中、「サーバーの冷水を直接混ぜられたらすぐに冷めるのに」と思いますよね。冷水を足す使い方の詳しい判断は、サーバーの水でミルクを割る記事で説明しています。

サーバーの衛生への不安

サーバーの衛生への不安は、「塩素が入っていないから雑菌が繁殖しやすい」という声がネットにあるからですよね。しかし、この主張の根拠になる公的な情報は確認できません。

サーバー本体の内部の清掃やメンテナンスの方法は、会社ごとに違います。使っているサーバーの公式情報で確かめてみてください。給水口のまわりなど、日常のお手入れは取扱説明書のとおりに行いましょう。

ミルク作りの前にウォーターサーバーで確かめること

ミルク作りの前にウォーターサーバーで確かめることは、温水の温度、水の硬度、メーカーの案内の3つだけです。「ネットでは賛否が割れていて、自分の家で使っていいか決められない」と迷いますよね。

すでに使っている人も、これから入れる人も、同じ基準で判断できます。それぞれどう確かめればよいのかをお伝えします。

温水が70℃以上出ているか

温水が70℃以上出ているかは、取扱説明書やメーカーの公式情報で確かめます。エコモードや省エネ設定、温度の切り替えがある機種は、その設定での温度も忘れずにチェックしてください。

もし設定によって70℃を下回る場合は、粉ミルクを溶かすのには使いません。必ず70℃以上のお湯が出る状態で使います。

水が軟水か

水が軟水かどうかは、サーバー会社の公式情報やボトルの表示で確かめます。神奈川県が示すWHOの区分では、軟水は硬度60mg/L未満です。

明治のQ&Aでは、水道水が使えないときの目安として、硬度120以下、できれば60以下が望ましいとしています。これは明治が自社の粉ミルクについて示した目安です。

粉ミルクと水のメーカーの案内

粉ミルクと水のメーカーの案内は、ミルク作りにサーバーの水を使えるかを判断する基準になります。ビーンスタークは、サーバーの水を使う場合は供給会社に確認するよう案内しています。

明治のQ&Aでも、ウォーターサーバーなどの水はその水を製造しているメーカーや管理している業者に確認するよう求めています。まずは使っている粉ミルクの表示を読みましょう。

次に、サーバー会社の公式情報を見て、赤ちゃんのミルクに使えるか、そのまま足してよいかを確かめてください。

ウォーターサーバーでミルクを作る基本の流れ

ウォーターサーバーでミルクを作る基本の流れは、温水で溶かして哺乳瓶ごと冷ます方法です。まず、消毒した哺乳瓶に表示どおりの量の粉ミルクを入れます。

次に、70℃以上の温水を注いで溶かします。溶けたら、哺乳瓶ごと流水か、冷水や氷水に浸けて冷まします。このとき、水面が哺乳瓶の蓋より下になるように気をつけてください。

最後に、腕の内側に垂らして熱くないか確かめます。お湯を沸かす手間がないので、夜中に赤ちゃんを待たせる時間が減りますよ。

ウォーターサーバーでのミルク作りに関するまとめ

ウォーターサーバーでのミルク作りはだめではありません。条件は、70℃以上の温水と軟水であることです。

「だめ」と言われる理由は、硬水、温水の設定、冷水を足す使い方、衛生への不安という4つが混ざっています。自分のサーバーで確かめるのは、温水の温度、水の硬度、粉ミルクと水のメーカーの案内の3点です。

基本は温水で溶かして哺乳瓶ごと冷ます方法なので、しっかり確認したうえで日々のミルク作りを少しでもラクにしてくださいね。